2016年11月30日水曜日

「 見かけより中味 」


  





















 この作品は僕が今まで観ていた明治という時代

の光の当たっていなかった面を照らし出してくれた

ような気がします。

 これは面白そうだとばかりに、関川夏央氏のもの

の見方に興味がわき、「知識的大衆諸君、これもマ

ンガだ」という本を読みました。

 


















 出だしはこうです。

 「この本は誰に読まれたいか」
 
 「この本はマンガをにくむひと、マンガに対して予断

を持つひとを読者として想定している。」とこうです。

 この初めの数行で僕の思考は、関川氏の文章に、

ガシッとわしづかみにされて彼の本の世界へ拉致され

てしまったのです。

その中で気になったうちの一冊がこれです。




















 普通に本屋さんとかで見かけたら、多分手に取ることは

ないだろうなぁと思われる佇まいです。

 しかし、関川氏の解説を読むと俄然興味をそそられ、あ

っという間に読んでしまいました。

 大島弓子氏の世界観がよく表現されていて、とても良い

作品だと思いました。

 他の方の作品も四~五冊ほど購入し読んでおります。

 「知識的大衆諸君、これもマンガだ」

を読了する前までは、確かに僕の中に「文学的に優れた

作品は活字だけの本にしか無い、マンガなんか、、、、、」

という考えがあったと思います。それが、あ~ら不思議、

この本を読み終えたら、こんなになっちゃって、、、、、、。

 まんまと関川氏の策略にはまってしまった飛田でした。




飛田